アフリカ~北海道移住 15.  第1子誕生・しかし・・・.  

私が農業を始めた背景を知っていただきたくて、アフリカへ行く直前くらいから就農するまでの出来事を記載しています。しょうもない内容もかなり多いので、あまり期待せずに読んでいただけると幸いです…

(前回までのあらすじ)

単身赴任でドバイに滞在する俺。しかしとにかく家族に会いたくなってくる。

そうこうしているうちに、妻の出産日が近づいてくる。丁度イスラム教のイード休暇と重なっていたので、会社に頼み込んで特例で実費で帰国、既に生まれていた長女の顔を見て、一泊だけしてトンボ帰りでドバイに戻った。

丁度この頃、アラブの春と呼ばれるクーデターが中東諸国で発生、自分が数か月を過ごしたリビアのカダフィ政権もあっけなく倒され、泥沼の内戦状態に突入していく。現地の友人も連絡は取れない。あれほど平和そうだった国がこうも簡単に崩壊するのか、と戦慄を覚えているところに東日本大震災が起きた。津波や原発のニュースをドバイで見て、どうしようもなく心細くなり、妻と娘に会いたい気持ちは限界に達しつつあった。人生で唯一辛い時期があったとすれば、この時期だったかもしれない。

そんな折、なぜかこのタイミングで今度はアルジェリアで欠員が出たためまた転勤・アフリカへ戻ることになった。首都のアルジェはフランス植民地時代の面影を強く残した歴史ある街並みだが、100年以上前に町をデザインした者もこれほど車が増えるとは計算に入れていなかったのだろう、とにかく駐車スペースが無いために、路駐かつ縦列駐車が基本なのだが、その際皆当たり前に止まっている車をぐいぐい自分の車で押して無理やりスペースを作るのは面白かった。従い、駐車時にハンドブレーキ等を使うのはご法度だった。

再びのんびりした感じの国に戻れてやや落ち着きを取り戻したものの、その頃には会社を辞めて家族で過ごす決意が固まりつつあった。アルジェリアはビーチに行けば水着のお姉さんがいたり、ピザやサンドイッチが美味しかったり、現地の友達もできたりで結構楽しかったのだが。

数か月後、最初に出国してから約1年半が経過したころ、規定どおりにホームリーブの権利を行使して帰国、色々な経験をさせてもらったのに会社には申し訳なかったが、辞表を提出し、妻子がいるのにまた無職になってしまった。 続く

アフリカ~北海道移住 15.  第1子誕生・しかし・・・.  ” に対して2件のコメントがあります。

  1. 高橋衣佐子 より:

    面白いけど、奥様はたいへんでしたね。

    1. AA771 より:

      現在進行形で迷惑ばかりかけております・・・

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