アフリカ~北海道移住 12. 帰国・・・仕事が無い!

私が農業を始めた背景を知っていただきたくて、アフリカへ行く直前くらいから就農するまでの出来事を記載しています。しょうもない内容もかなり多いので、あまり期待せずに読んでいただけると幸いです…

(前回までのあらすじ)

夢のように楽しい日々はあっという間に過ぎ去り、帰国の日が近づいていた・・・

2年間の契約期間はあっという間に過ぎ去り、その間一度も日本に帰ることはなかったにもかかわらず全然帰りたいとは思えない。『あと10年くらいこのまま住みたい』という希望は通るはずもなく、泣く泣く帰国の途につくのであった。そして現実・もうすぐ30の歳にも近づこうかというのにまともな職歴ナシ。JICAが斡旋してくれる求人票は正直どれも興味が出ず、また当時は公的機関ではなく民間企業で働く方が性に合っていると思っていたので、Webで見つけた面白そうな会社に片っ端からメールを送っていた。尚、この時点で農業の『の』の字も頭に無かった。当時の自分の売りは『アフリカにいた』ということ以外何も無いので、その経験を100倍に盛って面接を受けていたが、人事採用制度が正しく働いている日本企業において、職歴の無い人間を採用する会社は無かった。時間はあっという間に過ぎていく。ハローワークにも行って雇用保険を利用する。アフリカにいる間はJICAから支払われていたわずかな給料には全く手をつけていなかったので2百万円位の貯金ができていたが、それもどんどん目減りしていくのが気になりだしたころ、漸く採用してくれたのは中東・アフリカ専門の小さな商社。右も左もわからない若者をどんどん未開の地に送り込んで、日本製品を売り捌くという素晴らしいビジネスモデルを持つ会社であった。俺としては、砂漠の商人なんてちょっと格好良くてええやん、ランボーも晩年そんな感じだったらしいし、等と不出世の詩人と何もしてこなかった自身を重ねて悦に入っていた。ただ一つ気がかりがあった。勤め先が決まったら自分を2年間待っていてくれた妻と入籍する約束をしていたのだが、その会社に入るとほどなくして海外に飛ばされるのは目に見えていたことだった… 続く

アフリカ~北海道移住 12. 帰国・・・仕事が無い!” に対して3件のコメントがあります。

  1. 高橋衣佐子 より:

    一気に読みました。
    誰もが経験するわけではない経験。
    素晴らしい‼️
    続きが、早く読みたいです。

    1. AA771 より:

      いつもご覧いただきありがとうございます!改めて中途半端な人生だな~と自戒の念をこめて恥を忍んで公開しています。今後は悔いなく生きていきたい・・・

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