アフリカ~北海道移住 2. 人生の岐路②
私が農業を始めた背景を知っていただきたくて、アフリカへ行く直前くらいから就農するまでの出来事を記載しています。しょうもない内容もかなり多いので、あまり期待せずに読んでいただけると幸いです…
(前回までのあらすじ)
学校は卒業間近も、頑なに就職活動をしようとしない俺。いったい何を考えているのか・・・
2006年の暮れ、依然として俺は将来どうするか決め兼ねていた。なぜそんなに就職活動をしたくなかったかというと、働きたくないわけではないのだが、当時やっていたバンドの音楽性の影響で『安定した企業に就職=資本主義の奴隷に成り下がった』という過激な思い込みがあり、もっと言うと周囲のバンドマンから『あいつは所詮その程度の男』『金の亡者』『哀れな豚野郎』等と後ろ指を指されるのでは、ということを危惧していて、結果非常に狭い了見と屈折した自意識で自分の将来を決めようとしていた。当時自分が考えていた選択肢は4つ;
①今のバンドを続けながら何か、適当に北海道で仕事をみつける
②消防士になる(当時は何となくストイックだと思っていた)
③東京へ行ったバンドマンから誘われていたので、東京でバンドをやる
④たまたまネットで広告を見た青年海外協力隊へ参加する アフリカへ行くこと自体がストイックな感じがする、というかぶっ飛んでいる響きがある
②はひそかに受験したところ、情けないことに体力テストで落第した。残る①③④をバンド関連の友人に相談したところ、『③か④じゃねーか?』と言われた。自分もそんな気がしていた。しかし、所詮自分の中身は大学出のケンカもできないボンボンであり、そんな自分が魑魅魍魎が蠢く東京のアングラな音楽シーンで頭角を表せるとは到底思えず、また大学まで行かせてもらってさすがに親に申し訳ないという気持ちが働き、悩みに悩んだ末逃げるように青年海外協力隊に申し込んだのだった… 続く
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