なぜオーガニック・有機農業を選んだのか

一年目の冬、農作業をせずに除雪のバイトに明け暮れています。それでも農作業よりは空き時間があるので、合間を縫って自分の興味がある分野を勉強しています。せっかくなので、ブログで少しずつ公開して学んだことを情報発信するとともに、自分の考えをまとめていきたいと思います。情報発信する以上は正確な情報を心掛けますが、何分新米のため、何か間違いがあればご指摘いただけると大変助かります・・・

一回目の今日は数ある栽培方法の中でもなぜ所謂『有機農業』を選んだのか、についてお話しします。

  1. 有機農業とは
  2. 農薬や化学肥料を使用しない栽培方法を選んだ理由
  3. 伝えたいこと

1.有機農業とは

「有機農業の推進に関する法律」では、有機農業は以下のように定義されています;

  • 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
  • 遺伝子組換え技術を利用しない
  • 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する

世の中には、『オーガニック野菜』、『無農薬野菜』、『有機野菜』等、類似の言葉がいくつかありますが、日本では農水省の許認可を得た認証団体より『有機JAS』認証を取得しないと、これらの言葉を商品紹介には使用できない、という法律があります。唯一認められているのは、『栽培期間中農薬、化学肥料不使用』のような表現です。(但し、説明的に”農薬を使わずに育てました~等”記載することは問題ないようです)。今度オーガニック商品を取り扱うスーパー等で、ポップに注意して見てみると微妙に言い方が違うことが良く解ると思います。

有機JAS法に則った栽培を行っていても、敢えて有機JAS認証を取得しない農家もたくさんあります。認証に費用がかかること、取得しなくても販路に困っていないのでメリットが見えないこと、或いは有機JAS法で定められた栽培方法よりも更に難易度の高い農法を行っていること(有機JAS法ではごく一部の農薬の使用は認められていたりする)等理由はさまざまです。私は現在お借りしている畑の一部で有機JAS認証を取得しようとしていますが、他の畑も同様に農薬や化学肥料を使用しない栽培方法を取る予定です。

2.農薬や化学肥料を使用しない栽培方法を選んだ理由

私は子供のころから割と病気がちな方でした。小児喘息や鼻炎などのアレルギー疾患にも幼いころは悩まされていました。鼻炎のため、風邪を引けば必ず副鼻腔炎(蓄膿症)にかかり、抗生物質のお世話になる…といった日々を過ごしていました。成長するにつれ症状は徐々に収まっていきましたが、不摂生も祟り、30半ば頃やたらと風邪を引いたり、インフルエンザをもらってきたりする時期があり、再び抗生物質その他の薬のお世話になるようになりました。ある時、腸内細菌が免疫に深く関係していることについて書かれた記事をネットで見つけ、『ひょっとして薬に頼りすぎると細菌も殺してしまうのでは』と考えるようになり、関連する本を読み漁った結果、『今後、薬は飲まない(非常時は除く・・・)』ことを決意し、腸内細菌に良い食事を摂り始めました。最初はしんどかったですが(蓄膿症になってもドクダミの葉を鼻に突っ込んで我慢しました(笑))、徐々に免疫がついたのか、以前は一年に4回は風邪を引いていたのが年一回か二年に一度程度になりました。

同時期に農業に興味を持ち始め、野菜の生育にも土壌中の細菌等微生物の働きが深く関係していることを知り、人間も野菜も微生物によって生かされていることに気づきました。自分自身が極力医薬品に頼らない生活を送っていたため、野菜にもそれらを使用せずに、微生物の働きを最大化するような農業に自然と惹かれるようになりました。

3. 伝えたいこと

断っておくと、現代医療や農薬・化学肥料を否定するものでは全くなく、むしろ(というか当然)必要だと思っています。大けが・大病を患えば手術や薬は必要になるでしょうし、今後深刻な病虫害が発生したり作業の限界を感じれば私も農薬を使用するかもしれません。私自身神奈川県に住んでいた時は無農薬野菜だけを食べて生活しようなどとは考えもしませんでした。

ただ、生活にオーガニックを少し取り入れることで、自分の身体や健康を見つめる良い機会になるのでは、と思います。神奈川県にいたときから、その辺の(除草剤が撒かれていないことを確認した上で)スギナやオオバコといった雑草を摘み取り、乾燥させてお茶として飲んでいました。スギナは利尿やむくみ、オオバコは咳止めや整腸作用等々様々は効果がある、と言われています。ちょっとしたことを生活に取り入れるだけで、どんどん健康への興味が広がっていきました。尚、子供からは雑草茶は大変嫌がられましたが、今でもこっそり緑茶に混ぜたりしてます。

次回は、野菜に含まれるファイトケミカルなどについて、調べたことを載せていきます。

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